執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

 もしかして、わざわざ一階にあるカフェで買ってきてくれたのかな。
 彼の気遣いに胸がきゅんと苦しくなる。

「ありがとうございます。ええと、お金……」

 そう言ってバッグから財布を取り出そうとすると、雅文は苦笑いしながら私の手を下げさせる。

「いいよ。俺が勝手に買ってきたんだから、出させるわけないだろ」
「でも」
「それよりも、こんなに何度も誘ってるんだから、一度くらい一緒に食事に行ってくれた方が何倍もうれしいんだけどな」

 ちらりと流し目をむけられ、ぐっと言葉につまる。

「き、今日は用事があって……」

 後ろめたさに視線を泳がせながら言うと、雅文は近くにあった椅子を引っ張ってきて私の隣に腰を下ろした。

「用事って?」

 追及され、冷や汗をかく。なにか用事なかったっけな。一生懸命頭をめぐらせる。

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