執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「……悪いけど、私はもう雅文とよりを戻すつもりはないから」
なんとか動揺を抑え込んでうつむきながら言うと、頭上で小さなため息が聞こえた。
「日本に帰ってきてから、二度も俺と寝たのに?」
「そ、それは、酔ってたから……!」
「一度目は酔ってたけど、二度目は酔ってなかったよな?」
言いながら、雅文の手が私の手に重なった。
「まどかは好きでもない男に、二度も抱かれるんだ」
長い指が私の手の甲をそっとなぞる。
熱をもったまなざしやわずかに聞こえる吐息に、ふたりで過ごした夜を思い出す。
甘い視線で見つめられ、一気に体温が上がった気がした。
「俺の腕の中で、あんなに気持ちよさそうにしてたのに」
「そ、そういうことを、こんなところで言わないで……!」
今は休憩中で誰もいないとはいえ、ここは会社なのに。
私がそう言って雅文の口を手でふさごうとすると、手首をつかまれた。