執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

「それでもいいよ。もう一度好きになってもらえるように、これからも全力で口説くから」

 この人はどうしてこんなに私に執着するんだろう。

 有能でかっこよくて性格もよくて、しかも御曹司で。
 望めばどんな女性だって手に入れられそうなくらいの魅力があるのに。

 雅文は本当に私を愛してくれているのかもしれない……。そんな浮かれたことを考えそうになって、私はあわてて気持ちを引き締める。

 父に捨てられたときのような、そして三年前のような悲しみを、もう二度と味わいたくない。

 私が黙ったまま唇をかんでいると、雅文はゆっくりと息を吐きだした。

「悪い。休憩中なのに、俺がいたら邪魔だよな」

 気持ちを切り替えるようにそう言って、立ち上がる。

「邪魔、ではないけど……」

 慌てて顔を上げて首をふると、雅文は目元をゆるめて微笑んだ。

「ちょっと顔色悪いぞ。仕事に熱中するのもいいけど、無理するなよ」

 そう言った雅文にぽんと優しく頭をなでられ、心臓がきゅんと締め付けられた。


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