執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
目を覚ますと、私はベッドで寝ていた。
ここはどこだろう、と不思議に思ってあたりを見回す。
しばらく考えて、社内の医務室だと気が付いた。
医務室があるのは知っていたけれど、利用するのははじめてだ。
「広瀬、大丈夫か?」
入り口のほうから聞こえた声にベッドから体を起こすと、課長が入ってくるのが見えた。
「ストレスと過労だって。お前入社してからずっと誰よりも頑張っていたもんなぁ」
苦笑しながらそう言って、ベッドの横にあった椅子に腰かける。
そうか。
今朝、田端くんに一方的な疑いをかけられて、気分が痛くなって倒れてしまったんだ。
貧弱な自分が情けなくなる。
「すみません。私……」
「いや。謝らなくていいよ。広瀬には少しのんびりしてもらおうかって話になってる」
「え?」