執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
私がその様子をぼうぜんとしながら見守っていると、後ろから靴音がふたつ近づいてくる。
「瀧内。間に合ってよかったな」
そう声をかけられ振り返ると、そこには内藤店長と青山さんがいた。
雅文は「ありがとうございます」とふたりにむかって頭を下げる。
それを見てどういうことだろうと首をかしげていると、店長がいたずらっぽい表情を私に向けた。
「瀧内から頼まれてたんだよ。田端って男が広瀬を訪ねて来たり、なにか変なことがあればすぐに知らせてくれって」
どうして雅文がこんなにいいタイミングで駆けつけてくれたのか不思議に思っていたけれど、店長が知らせていたのか。
「もちろん、瀧内が来る前に連れ去られそうになったりやばい事態になったら助けに入ろうと思ってたぞ」
「ありがとうございます」
私はそう言って頭を下げる。すると店長はさらににやにやした笑顔を浮かべた。
「こういう場面で助けに入るのは、やっぱりけなげに姫を愛し続けた王子様がふさわしいだろうなと思ってな」
「姫を愛し続けた王子さまって、なにを言っているんですか……!」
突拍子もない店長の言葉に思わずかぁっと頬が熱くなる。