執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「だってそうだろ。瀧内はアメリカに行ってる間も、広瀬は元気にやってるかとか、彼氏ができた気配はないかとか、めちゃくちゃ心配していつもさぐりの電話をしてきてたもんな」
「うそ……!」
驚いて隣にいる雅文を見上げると、彼は顔を真っ赤にして手で口元を覆っていた。
「お願いですから、そういうことは秘密にしてくださいよ」
さっきまでの毅然とした態度が嘘のような雅文の動揺っぷりに、店長の言葉は嘘じゃないんだと確信する。
「で、でも、私たちが付き合っていたことはだれにも内緒にしてたのに……っ」
「広瀬は隠しているつもりだったのか? お前らが付き合っていたのはバレバレだったぞ。とくに瀧内は入社したころから広瀬に惚れてて意識しまくりだったから、いつもからかって遊んでたのに」
「そうなの!?」
ぎょっとして雅文を振り返ると、彼は弱った顔をしながらうなずく。
「ごめん。まどかが内緒にしたいっていうから隠してるふりをしていたけど、実は内藤店長も営業統括部のみんなも俺たちが付き合ってるのは勘づいてた」
なんてことだろう! 私は完ぺきに隠しきっているつもりだったのに、みんなに雅文と付き合っていたことがバレバレだったなんて。
言われてみればたしかに、雅文と付き合った直後や彼がアメリカに行ったあと、営業統括部のみんながやけに優しい視線で私を見ていたような気もする。
とくに大山さんとか!