執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

「みんな瀧内と広瀬が好きで、ふたりに幸せになってほしいって願ってたんだぞ」

 優しい表情の店長に言われ、ぐっと胸がつまった。そんな私の横で、雅文が頭を下げる。

「ありがとうございます。いろいろ迷惑をかけましたが、もう二度とまどかの手を離しません」

 そう言って、雅文が私の手をぎゅっとつかんだ。大きな手のひらに包まれて、いとおしさと安心感がこみあげてきた。




 雅文の車に乗り、運転席と助手席に並んで座り話をする。

「ちょっとまだ混乱してるんだけど、どういうことか説明してもらってもいい?」と私がたずねると、ハンドルを握る雅文がうなずいた。

「以前から、トーワカフェにうちの情報が洩れてるんじゃないかって上層部で問題になってたんだよ。犯人がだれかはっきりとした証拠がなかったんだけど、今回田端がまどかに情報漏洩の罪をかぶせようとしたおかげで犯人がしぼれた」

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