執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「でも残念。こんなに素敵なのに不採用になっちゃったんだ」
思わずつぶやくと、雅文はくすりと笑って助手席の前にあるダッシュボードを指さした。
「そこ、開いてみて」
不思議に思いながら言われた通りダッシュボードを開くと、中には封筒が入っていた。
「見ていいよ」と言われ、戸惑いながらもそっと封筒に入っていた書類を取り出した私は、思わずため息をもらした。
「すごい……」
そこにあったのは、新しい店舗デザインだった。
天井が高く開放感のある店内の中央にガラス張りのスペースがあり、その中にまるでオブジェのように置かれた黒く大きな焙煎機。
そして焙煎機を取り囲むように作られた円形のカウンター。
大きな窓ガラスからは美しい風景が望め、カーペット敷きのスペースやソファの客席。
ゆっくり本が読めるようなテーブル席に、店舗のあちこちに設置された高い本棚。
どこか秘密基地のようなでわくわくする、みたこともない素敵な店内。