執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
そんな色気のない私が大人っぽいヒールのあるパンプスを履くようになったのは、雅文と別れたから。
アメリカに赴任した彼が数年後帰って来たときに私を見て、私を捨てたことを後悔するくらい素敵な女性になっていたかったから。
自分を裏切った彼を見返せるくらい、綺麗な大人の女性になってやろう、そう思って努力をしてきた。
そうやって自分を奮い立たせないと、自暴自棄になってしまいそうだったんだ。
でもそんなことを考えるのは、私が未だに彼にとらわれたままだという証拠だ。
別れて三年も経つのに、未だに雅文を忘れられずひきずっている自分がいやになる。
私はひとりベッドの上で、胸に抱いた枕に顔をうずめため息をついた。