執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~

「それが、青山さんがバイトを辞めたいっていってきて」

 そう言った内藤店長の言葉に「あー……」と思わず声をもらす。

 青山さんはアルバイトの女子大生だ。
 黒縁眼鏡をかけた彼女はとても真面目だけど、少し気が弱く緊張するとパニックになる癖がある。

「ドリンク、なかなか上達しなくて悩んでましたもんね」

 注文が殺到すると慌てるあまりミスが多くなる。
 それを注意されるとさらに自信を無くしてパニックになりやすくなる。
 その悪循環で、最近少し表情が暗かったっけ。

「真面目ないい子だから、やめてほしくないんだけどなぁ」

 店長の言葉に私が「そうですよね」と同意すると、雅文がこちらに身を乗り出してきた。

「広瀬さ、青山さんと少し話してみてくれない? 内藤店長や俺が相手だと話しづらいかもしれないから」

 雅文から頼まれ、「わかった」とうなずく。

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