執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「内藤店長は体も声も大きいし、瀧内くんは近寄りがたいから、ふたりに説得されると青山さん委縮しちゃいそうだもんね」
私がそう言うと、雅文が「え!」と驚いたようにこちらを見た。
「俺、近づきたくないと思われるほど感じ悪い?」
「いや、感じが悪いわけじゃなくて!」
むしろ逆だ。
雅文は整った外見をしているから、ふたりきりで話すと緊張して本心を言えない女の子は多いだろうという意味だったんだけど。
雅文はそんなことを考える私に近づき、長身をかがめ顔をのぞきこんできた。
「もしかして俺、広瀬にも近づきたくないって思われてる?」
至近距離で綺麗な二重の奥にある黒い瞳にじっと見つめられ、私は首を横に振る。
「そんなことないよ。話しやすくて頼れる同期だと思ってる」
私が答えた途端、雅文の整った顔が無邪気な笑顔になった。