執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


「そういえばさ、広瀬って週末暇?」
「うん?」
「大学の友達のバーベキューするんだよ。彼女をつれてくるやつもけっこういて、俺ひとりだとさみしいから一緒に来ない?」
「それさみしいのが理由じゃなくて、私をバーべーキューの雑用係にしようとしてるよね?」

 そうじゃなきゃまったく関係のない私を誘うわけがない、と田端くんを睨むと、彼は白い歯を見せて笑った。

「あ、ばれた? 広瀬なら準備から後片付けまで完璧にやってくれそうなんだもん」
「たしかにその場にいれば、誰よりも動いちゃうタイプだけど。だからってそんなことで人を誘わないでよ」
「えー。だめ? ほら、リーフレット持ってきてやったんだから、お礼してくれたっていいじゃん」

 苦笑いしながら断ると、田端くんは私が持っているリーフレットを指さす。そう言われると、なんだが断るのが申し訳なくなる。

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