執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~


 雅文の言っている意味が分からなくて困惑していると、そんな私の顔を見た雅文は小さくため息をついた。

「広瀬は無自覚すぎる」
「無自覚?」
「世話焼きでお人好しなのもいいけど、ほどほどにしないとお前の気遣いを特別だと思って勘違いする奴もいるんだからな」

 強い視線で見据えられ、私はこくりと息をのむ。理由はわからないけれど、私が同期に誘われたことを雅文がおもしろくないと思っているのは伝わって来た。

 なぜだか鼓動が速くなって、心臓がドキドキと音をたてていた。

 このままじゃ心臓がふわふわとどこかに飛んで行ってしまうような気がして、ぎゅっと胸のあたりを手で掴む。すると雅文が私のことをじっと見ながらたずねてきた。

「広瀬は田端が専務の息子だって聞いて、心が揺れたりしないのか?」
「どういう意味?」

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