執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「上から目線で店舗への押しつけがひどいって」
「あぁ……。やる気が空回っているのかもしれませんね。私の後輩なんで、ちょっと気にかけておきます」
すみません。と頭を下げた私に、内藤店長はにやにやした表情で肩を寄せてきた。
「それはそうと。瀧内がアメリカから帰って来たんだって?」
耳元で言われ、ぐっと言葉に詰まった。手に持っていたボールペンを落としそうになり、慌てて持ち直す。
「帰ってきたのは今週なのに、もう知ってるんですか? ずいぶん耳が早いんですね」
今日は金曜で、雅文が本社に復帰したのは今週の月曜日のことだ。
「俺は情報通だからな」
どや顔の内藤店長に苦笑していると、「大好きな瀧内が帰って来てよかったな」と言われ、今度こそ動揺してペンを落とした。