妖狐の瞳に恋をした
「このケガだと大変でしょ。ケガが治るまで家においで」

気がつくと、そう声を掛けている自分がいた。

「キャン」

「私の言っている事が分かるの?」

「キャン」

「あなたは少し大きいから抱っこできないけど、少し歩ける?」

「キャン」

まるで本当に私の言う事が分かるみたい・・・

私が歩き始めると、少し後ろからヒョコヒョコと足を引きずりながら

着いて来ていた。
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