妖狐の瞳に恋をした
食べている狐を改めてよくみると、真っ白な毛は色艶もよく

手入れが行き届いているようだった。

そして、左の耳には深いエメラルドグリーンの石が光っていた。

「あなたの目と同じ色の石ね」

「そうだ、ここに居る間だけでも名前をつけよう!

 “翡翠(ヒスイ)”っていうのはどうかな?

 あなたの目も耳飾りも翡翠のように綺麗だから・・」

「キャン!」

「気に入ってくれたの?良かったぁ~。

 私は瑠璃よ。じゃあ、翡翠よろしくね!」

「キャン!」
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