妖狐の瞳に恋をした
「ところで、こちらのお嬢さんは?」

「瑠璃、こっちにおいで。紹介する、瑠璃、俺の対だ」

「蘇芳さん、はじめまして。瑠璃です。」

「ほう、翡翠にもとうとう対ができたのか。

 護る物ができると、弱みにもなるが、それ以上に強くなれる。

 お互いを信じ合い、助け合い、お互いが唯一無二の存在に

 なるよう精進しなさい」

「はい、蘇芳さんの言葉を胸に刻み精進します。」

「良い目だな・・・。では、私の用事は済んだようなので、これで

 失礼するよ。また、会おう。」

「はい、ありがとうございました。」

蘇芳さんは、そう言って帰って行った。

「なんか凄い人だったね。」

「蘇芳は妖狐族の影のドンって存在なんだ。俺の第二の父的存在だ。

 蘇芳に瑠璃を紹介できて良かったよ。」

「そんな大事な人に紹介してくれて、ありがとう」
< 88 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop