二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
結局、当然のように行くことになっていた川崎のイベントに二人で行った。結構な長時間のイベントの間、ずっと二人。

仕事中も優しい島田さんだが、こうやって二人きりでいるときはとびきり甘い。

お腹すいてない?喉乾いたでしょ。座りごごち悪いならこの上着下に敷いて、等々とにかく甘やかしてくれる。

東山さんと一緒にいるときと全然違う。とにかく私に対しての興味がすごい。イベントもとても楽しかった。島田さんが一緒にいる時間が長くなるにつれて,どんどん甘く優しくしてくれる。

そして夕方、車のなかで付き合ってほしい、と告白された。

返事ができないでいる私に、よく考えてくれると嬉しい、と言って、また誘うね、と言って帰っていった。

それからは仕事の合間、お昼とときや休憩でコーヒー買いに行くときなどことあるごとに、可愛い、好きだ、と甘い言葉を囁いてくる。

夕食を誘われた日、クミちゃんと約束があったので断ると

「彼氏?」

と聞かれ、同期のクミちゃんと食事だ、と言うと、一緒に行く、と言い出した。

彼氏でもないのになんなんだ??と思うと同時に、そんな風に情熱的に言ってくれることを嬉しくも思う。
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