二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
私はあまりの衝撃に涙も出ない。これから、どういう風に島田さんと話せばいいのかもわからない。
第一、私は島田さんを諦められるだろうか。今はもう、かなり島田さんのことが好きだ。結婚できるなら、したい、と思っていた。
そう思った途端、急に涙が零れ落ちた。
「愛海‥」
クミちゃんも一緒になって目を潤ませている。
「クミちゃん、私、無理かも。別れたくない」
「何、言ってるの。結婚の話まで出てる彼女がいるってことはこの先、ずっと二番目、結婚後は不倫だよ?仮に、彼女とは破談になったとして、愛海を騙して二股かけてたことには変わりないじゃん。そんなの許せるの?」
「…わかんない…わかんないけど、今は島田さんと離れるのとか想像できない」
「愛海・・・だけど、今夜だって、「自分の彼女」として同期の飲み会に連れてってるんでしょ?恐らく結婚の報告とかしてるよ。
もう!話せば話すほど、最低!私は嫌だ、そんな人と愛海が付き合ってほしくない!」