二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
私はもう、号泣だ。
泣きすぎて言葉がでない。

泣きすぎでヘロヘロの私を心配したクミちゃんが
健さんを呼んでくれて、車で自宅まで送ってくれる。

「じゃあね。ちゃんと話し合うんだよね」

「愛海ちゃん、一人で大丈夫?」

と、健さんも心配してくれる。

「大丈夫です・・・」

「じゃあ、ちゃんと寝てね。おやすみ」

一人になると、また涙が溢れてくる。

ふと、東山さんの言葉を思い出す。

『アイツ、大っ嫌い』・・・

東山さん、このこと知っていたのかな。
ここまで詳しい話は知らないとしても
こういうことが平気でできる人であるということは
わかっていたということか。

多分、東山さんも私と二股をかけていた彼女が
いたから、余計に言えなかったのかもしれない。

『何かあったら俺を頼って』
 とも言ってくれていた。

頼れない。頼りたくない。
自分で島田さんを選んだのに、こんな姿見られたくない。

東山さんは
別れた2か月後、九州に転勤になった。
あの時の彼女と、その後どうなったのかは聞いていない。
もしかしたら、転勤を機に結婚したかもしれない。
すでに幸せになっているかもしれないのに
連絡なんてできない。

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