二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
夜に島田さんが戻ってきた。
離婚の方向で話を進めるとのこと。
話し合いが済むまでは、
島田さんはお兄さんの家に居候すること。
彼は自分のご実家の家族に
私との付き合いを継続したいと
伝えてあるらしい。
私の部屋にいながらの話し合いでは
誠実さに欠けるという判断らしい。
かといって実家では遠くて通勤できない。
私は実家に電話したこと
来週、実家まで行ってくることを話た。
父にお付き合いはやめるように言われた
ことを話たが、
島田さんは、愛海と別れる気はない、と
言い続けていた。
次の週末、実家へ向かう。
電車で30分かからない距離なので、島田さんと
付き合う前は、ほぼ毎週顔を出していた
最近はすっかり足が遠のき、2か月ぶりくらいか。
「あら、お帰り」
と母が想像していたより、普通に出迎えてくれる。
「お父さんから、話聞いたよ。
お母さんね、
愛海が将来結婚したい相手を連れてきたら、絶対に
反対しないって決めてたんだ。
だからね、今回はこんなことになっちゃったけど
お母さんは、愛海が決めたことなら反対しないよ。
しっかり考えて、今後どうしたいのか決めなさいね」
母はきっと
父が、島田さんとは別れなさい、と言ったことを
言ってるんだ。