First Snow
やっぱりそう来るか…
「えー…私はいいよ、今彼氏欲しい時期じゃないし」
「今欲しくなくても後から欲しくなるかもしれないじゃん!先に人脈広げておくのも一つでしょ?」
「はは……っ」
茜の言うこともごもっともである。
去年、半年付き合った彼氏と別れてからずっと今日の今日まで何もない。
確かにこういう結婚式に参加すると「彼氏が欲しい」という憧れが一瞬強くなるけど、最近は彼氏とかよりも私生活を充実させることに重点を置いてるので今は遠慮したい話。
彼氏がいないからこそできることもある。
なんてただの強がり染みてるだろうか。
「純花絶対モテるのに〜」
「ほら、みんな行くなら茜そっちで行っておいでよ。私待ってるから」
「えー……うーん。わかった!じゃあちょっとだけ交流して連絡先交換だけしてくるから純花待ってて?」
「はいはい、いってらっしゃい」
すぐ戻ってくるから!と言って茜は何人かの友人たちと新郎友人グループの輪が出来上がってる席へと飛び込んでいった。
それを横目に私も一度席を立って新しい飲み物のお代わりをしに向かった。
貸切だけど、50人近い人が参加してれば会場も狭く感じる。
「サングリア一つお願いします」
「すみません、同じのお願いします」
談笑する出席者たちを横目にバーカウンターでお代わりのお酒を注文すると、隣に男の人が並んで私のと同じ注文をした。