First Snow
それから数ヶ月、私は輝のことを忘れるように勉強に没頭し、逃げるように道外の大学へと進学した。

今結婚式に一緒に参列している友人達とはそこの大学で出会ったのだ。

みんなそれぞれ地方から大学に進学していたが、その中でも茜と花嫁の美桜は高校は違えど同じ地元出身者ということで仲良くなったのだった。



それなのに………

いくら地元が一緒だからってこんな偶然あり得るのだろうか。



***



「嫌われてる自覚があるならなんで話しかけてきたの?」

「なんでって言われても…話したかったからっていう理由だけじゃダメ?」

「私は……何も話すことなんてないよ」


私は輝にフラれたんだから。

フラれたあの日で、私の一瞬の青春も終わったんだよ。

お願いだから、フラれる前の楽しかった思い出だけを残させて欲しい。

グラスに入ったお酒で喉を潤し、居た堪れないこの状況に俯いた。



「じゅん、聞いて。あの時、俺……」

「純花が男の人と喋ってるー!!?」



輝が何か言いかけた瞬間、茜や友人数人が戻ってきて私と知らない男が二人で話している図に指を指して驚いたような顔をする。

……マズイ、非常にマズイこんなところ見られてしまうなんて。
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