【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
「図星って?俺は今宵が好きだよ」


こんないい加減な言葉に
これでもかってくらい心臓が鳴っていて。



「今宵だって俺が好きだろ?」


「わ……わかんないよ……っ!」


「わかんない?」


綺麗で、だけど妖艶なその目が、すぐそこであたしをうかがうように……楽しそうに見てる。


「……ッフ」



そして、くつくつと笑いだす駆くん。


「な……なんで笑うの?」


わけわかんない、駆くん。



「だって今宵、俺がちょっと近づいただけで真っ赤じゃん。どきどきしてんでしょ?」



呆れたようなからかうような笑い方。
なんだか、すっごく悔しい……。


だって今まさに図星をさされたのはあたしだ。


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