【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
そして目の前で両手を広げるディフェンスをかわし、味方にバウンドパス。


でもすぐ、また相手にボールが渡ってしまって……。


あ、シュート打たれちゃう!


そう思った時、高くジャンプしてボールを奪ったのは駆くん。


ゴールへ走っていく駆くんはすいすいとディフェンスを抜いて、あっという間にレイアップを決めてしまった。


「……すごい」


駆くんって、バスケ部だったのかな。


完全に見惚れてしまっていたあたしは、ギャラリーから顔を出したまま、駆くんを目で追い続けていて。


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