完璧人間サマは私に夢中。
「これ、どう見ても矛盾してるよね。
最も北の人が花壇を世話してて、
その花壇の人は野良猫に餌をあげている。
なのに最も北の人は極度の動物アレルギーっておかしすぎる。」
うーーん、とみんなで頭を悩ませる。
私が持ってる2枚のカードが矛盾の原因だなんてなんか辛い。
読み間違えたのかと何度も何度も確認したけど、内容が変わることはなかった。
「せんせぇー、これおかしくね?
カード間違えて作ったろ!!」
どこからか先生に対する質問が飛んだ。
やっぱりみんな矛盾してると判断しているらしい。
なんだ、先生のミスか、と思ってほっとした瞬間…。
『えー、何回も確認したから間違ってはないぞ。
なんなら同じカードで先輩達もやってきてるんだからな。
…ってことで頑張りたまえ。』
頑張りたまえって何キャラだよどう見ても50代後半の学年主任さん!
そしてこれは運営側のミスによる矛盾じゃないらしい。
極度の動物アレルギーの人がペットの猫に餌をあげるならともかく、野良猫に餌をあげられるのかな…?
でもそれならわざわざ"極度の"なんてつける必要もないよね。
チクタクと時間はどんどん進んでいってしまう。
最も北…。最も北…。
柔軟な思考で最も北…。
『残り15分だ。
地図は読み取れること全部入れないと
正解にはしないからな。』
どの人がどこに住んでいるかだけじゃなく動物とか木とかも正確に書かなければいけない。
それ、最早地図じゃない気も…?
ま、いっか。
それどころじゃないんだし。
「うーん…。
どうやっても矛盾する…。」
メモ用の紙にたくさんのイラストを描いている藤村さん。
ご丁寧に色までついたイラストはすごくわかりやすいしかわいい。
じーっとそのイラストを見ていてピンときた。
「あ、わかったかもしれない…!」