COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

恐る恐る顔を上げると
彼女は少し考えたあと、ニコリと笑った。

『うん、予定もないし久しぶりに行こうかな!

でも珍しいね!優香が誘ってくれるなんて』

「はい、ホームパーティーでもしようかと」

ちらりと隣に座る理央に視線を流す。
いつもなら、ここで理央が乱入してくるはずなのだけれど。

“『なになに!ホームパーティー!?行きたい!』”だとか言って。

いつもより大人しいというか、今日は少し彼女が沈んで見える。


「あの…土曜なんだけど、

もしよければ花緒先輩と理央も来てくれたら…嬉しい」

『ホームパーティー、久しぶりね。楽しみ』

そう言って花緒先輩はふわりと笑うと、手元を見つめたまま一人黙りこくっている理央を見つめた。
それに(なら)うように、皆の視線が理央に集まる。

この様子だと聞いていて無視していると言うわけでもなさそうだ。
やっぱり今日は理央の様子がおかしい。
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