素直になれない夏の終わり

そう言って津田は自然な形で夏歩の手を取ると、そのブラウスが飾ってあるアパレルショップに向かっていく。


「なっ、ちょっ、津田くん……!」

「うん、近くで見るとますます可愛いね。なっちゃんに似合うと思う。ちょっと試着してみる?」

「しない!そんな時間は――」

「あっ!あの靴、前になっちゃんが着てたワンピースに似合いそう」


アパレルショップの次はその隣の靴屋へ、津田は夏歩の手を引いていく。その後も


「見て、このネックレス。ペアになってるんだって」

「……だからなに」


アクセサリーショップを見に行ったり


「ねえ、なっちゃん。このパンダ、何に使うと思う?こう見えて置きものじゃないんだよ。実は、塩胡椒入れなんだよ!」

「……へえー」


雑貨屋を見に行ったりと、二人してショップを冷やかして回る。
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