素直になれない夏の終わり

テンションは軒並み低いけれど、ウインドーショッピングが嫌いではない夏歩も、それなりに楽しんではいた。

店を移動するたびに津田に手を取られなければ、きっともっと楽しめた。


「よし、じゃあそろそろ休憩にしよう」

「……休憩って、買い物はどうなってるのよ」


いつもならもうとっくに夕飯を食べ始めている時間で、散々歩き回って疲れたのもあるけれど、それより夏歩はお腹が空いていた。

津田に連れられて初めに見たフードコートに戻って来たことで、漂う美味しそうな匂いがなおさらに夏歩の空腹を刺激する。


「だって、なっちゃんがもうヘロヘロだから。ちょっと休憩してから買い物した方がいいかなーって。俺の気遣い」

「……誰のせいでヘロヘロになってると思ってるのよ」


夏歩が睨みつけたところで、津田は笑って首を傾げる。


「せっかくだし、何か軽く食べる?ああもちろん、夕飯に支障が出ないくらいのおやつにとどめてね」
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