【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
瞳に戸惑いの色を浮かべる私に、勝又さんはにっこり微笑んで驚愕の事実を告げる。
「悪いけど、沖田さんが飲んでたの、一杯目からちゃーんとお酒入り。それと、お酒のほかにちょっと眠くなるお薬も、ね?」
「ちょっと、待ってください……! それって一体どういう……っ」
勝又さんに詰め寄ろうとした瞬間、目の前の彼が突然かすんで、意識がぼんやりと薄れる。
ねえ、どういうこと……? 私を騙したの? でも、なんのために……。
頭の中にたくさんの疑問が浮かんだけれど、私の思考能力は次第に奪われて、やがて目の前が真っ暗になり、意識も途切れてしまった。
*
「ん……」
意識を取り戻した時、私はあたたかいベッドの中にいた。ぼんやりまぶたを開けると、見たことのない部屋の天井が目に入る。
ここどこ……? 今何時……? っていうか、頭痛いし……まだ眠い……。
薄目を開けたままでぼうっとしていたその時、背後で布が擦れる音がしたので、何も考えずにそちらに寝返りを打った。
そして、そこにいた人物と目が合った途端に、私は凍り付く。