【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~

「今……なにを……」

再び布団を手繰り寄せて体を隠し、震える声で問いかけるも、勝又さんは軽く笑ったままこう言った。

「沖田さんも、協力してよ。青山支店の蒔田支店長さんと一緒にさ」

「え……?」

なぜここで支店長の名前が?

「と、いうか。きみはただ見ないふりしてくれればいいんだけどね。うちの組へのありがたい融資をさ」

「融資って……無理でしょう。あなたの属するような組織への融資なんて、審査が通るはずありません」

「ああ、それならあの支店長さんがちょちょいっと書類を弄ってくれたから大丈夫」

「なんですって……?」

勝又さんの放ったあり得ない発言に愕然とする。つまり、支店長は審査書類を改ざんしたということになる。もしかして、前に勝又さんが支店長室を訪れた際、リスクがどうこうと言っていたのはこのことだったの?

「そんな不正、見ないふりなんてできません。私、支店長を告発します。でないと父や、みそら銀行全体に迷惑をかけることに――」

強気な私の発言を遮るように、勝又さんがスマホ画面を私の鼻先にずい、とつきつけた。

「そっか。ならこの写真、いろんな人に見てもらうけど、いいよね?」

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