【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
ゆっくり美織との時間を過ごせる連休もとうとう最終日。
午前中は自宅でまったりと二人の時間を楽しんだが、夕方からパーティーで家を空ける俺に合わせて一度実家に顔を出すという美織を、パーティーの前に駅まで送ってやることにした。
「尊さんのお帰りは何時ごろになりそうですか?」
駅前で車を降りる直前、美織が尋ねてくる。
「そうだな……パーティーは二十一時にお開きになる予定だから、一時間以内には帰れるんじゃないかと思う」
頭の中で移動時間等を計算して答えると、美織は微笑んで頷く。
「わかりました。私もその頃までには帰っておきます」
「たまには実家に泊まってもいいんだぞ?」
「……いいえ。尊さんといたいです」
けなげなことを言う美織に胸がときめいて、パーティーなど行かずにこのまま彼女を家に連れ帰りたい衝動に駆られる。
そんな俺の心の内を知らない美織は、「じゃあ、夜にまた」と笑顔を残して助手席から降りてしまった。
……まあ、夜になればゆっくり彼女と過ごす時間はある、か。
俺は気を取り直して車を発進させ、そのまま会場へと向かうのだった。