【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~

そのうち気になる眼鏡のお客さんは帰っていき、通常業務も特にトラブルなく定時の五時半に終えることができた。

ロッカー室では他の女子社員たちが会話を弾ませる中、孤立している私はそそくさと制服から私服に着替え、ひとりで帰路につく。

さて、帰ったら何をしようか……。

今までは実家にいたからまっすぐ家に帰って母の手伝いをすることが多かったけれど、自由なアフターファイブには慣れておらず、時間を持て余してしまう。

尊さんが出張でいないから、夕食も簡単なものでいいし……。

どこかへ寄ろうかと悩みながらも、普段から遊び慣れていない私の足は結局マンションに向かっていた。

はぁ……帰ってきちゃった。

マンションの前まで来ると、なんとなく肩を落として建物を見上げる。その時ふと、最上階に住人専用のフィットネスジムがあることを思い出した。

ジムか……。毎日デスクワークばかりで運動不足だし、尊さんとの結婚式に向けてスタイルアップを目指してみるっていうのもいいかも……?

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