【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~

まるで、本物の百合の花に見惚れているかのようなうっとりした表情で、尊さんが甘く囁く。

そのじっくりと鑑賞するような眼差しに、私の心臓はどくどくと激しいリズムを刻んだ。

「い、いえ、そんな素敵な花に例えてもらうほどでは……」

「謙遜しなくていい。その濃厚な甘い香りに誘われて、つい蜜を味わわずにはいられない男がひとり、ここにいるんだから」

彼は悪戯っぽく微笑んだかと思うと、私の唇に彼のそれを優しく押し当ててきた。軽く食むようなキスを何度か交わし、最後に少しだけ舌を使って、私の唾液を美味しそうに啜った。

薄っすらと瞳を開けてみると、尊さんはまるで本当に蜜を味わっているみたいに、目を閉じて恍惚の表情を浮かべている。

それは初めて体を重ねたあの夜にも見たことのあった表情で、心と体が無意識にじりじり疼いてしまう。

「……なんて顔してんだよ、美織」

「え?」

いつの間にかキスを終えた彼が、苦笑しながら私の顔を覗き込む。

「そんな蕩けそうな顔して、俺の理性を壊す気か?」

「い、いえっ! めっそうもない! でも、それを言うなら尊さんだって……」

あなたがあまりにセクシーな顔をしていたから、こちらも変な気分になってしまったわけで……!と、説明しようにも恥ずかしすぎるので、彼を睨んで黙り込むしかない。

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