【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
尊さんは、本当に真摯な態度で私のよき夫になろうとしてくれている。今はまだ心からの感情というより〝夫はこうあるべき〟という義務感の方が勝っているかもしれないけれど、でも……決してそれだけじゃないと思う。
少なくとも、私が職場で理不尽な仕打ちを受けている現状に腹を立てているというのは、きっと彼の本音だ。
「ありがとうございます……。もしそうなったら、きちんとあなたを頼るって、約束します」
私もその誠意に応えたくて、しっかり彼の目を見つめて宣言した。尊さんは安堵したように表情をやわらげて頷き、私の頭をよしよしと撫でた。
それから彼は思い出したように言う。
「……そうだ美織、約束通り、土産買ってきたぞ」
「ありがとうございます……! 何を買ってくれたんですか?」
「見てからのお楽しみ」
期待させるような笑みを残して残して立ち上がった彼は一旦寝室に向かい、戻ってきた時には小さな紙袋をふたつ手にしていた。
「ふたつ……? 両方とも私にですか?」
「ああ。ひとつは、美織が喜んでくれるって確信のあるもの。もうひとつは、美織に似合いそうだからって俺が勝手に買ってきたもの」
「そんなに色々と……ありがとうございます。早速開けますね」