その少女は夢を見る
『何で新撰組を知っているかと言いますとね。』
そう言うと、多分間者と疑っている彼らは少し真剣な目で見てくる。
『150年後から来たからです☆』
土方「…総司。」
沖田「熱…はないですね。」
土方「とりあえず山崎にみせるか…。」
『沖田様に触られたきゃーっ(真顔)とか思ってたら頭ヤバい奴認定受けてませんか純粋に傷つきました賠償金寄越せ。』
沖田「心配してるんだよ。」
『頭の中身をって副音声聞こえちゃってますが??』
千雨さん流石にこれは傷付くかもな??
土方「…ったく…仕方ねぇ、総司。幹部を部屋に集めろ。」
沖田「はーい。この子は?」
土方「集まるまではここに居させる…集まったら教えろ。」
『土方様人遣い荒すぎてここの人達大変だなって。』
沖田「分かる?」
『同情しますね。』
土方「てめぇら拳骨くらいてえのか…。」
『きゃーっ親にも叩かれたことないのにーっ多分。』
土方「多分なのかよ。」
さっきは沖田様からツッコミを食らって次は土方様からもとかこれは何かある意味ご褒美??
これで殺されるかもな恐怖さえなければここは天国だったかもね!!
まあ死ぬことに関して何ら恐怖とかは感じてないけどさー。
考えてもみてくださいな。
僕ってさ、ここに来た理由…そもそも自らの命を絶ったからなんですね?
それなのに今更、誰に殺されそうになったところで怖いわけがないんだよ。
そんなことを思いながら土方様の方を見る。
土方様は僕のことをかなり警戒しているらしく、じっと見ている。
『美形にそんなに見つめられると穴が空きそうですし照れるんですが。』
土方「男が男に見つめられて照れてんじゃねぇよ…。」
あ、そっか。
僕、男装してるんだった。