その少女は夢を見る
沖田「土方さーん、集まりましたよー。」
暫くしくしくしたふりをしていると、沖田様が入ってきてそう言う。
ひえっ、ほんとにみんなに会えるということです?
死んでもいいや(死にました)。
土方「行くぞ。とりあえずその刀は寄越せ。」
『嫌ですよ、そんなことしたら自分の身が守れない。』
沖田「刀向けたらすぐ死んじゃうよ?」
…それもそうだ。
でも…自称神にもらったものだしねぇ…。
『まあ大丈夫ですよ、僕刀抜けない人間なんで☆』
実際抜けたところで、僕には人が殺せない。
自らを殺すことが出来たとしても、人を殺すなんて出来るはずもないんだ。
沖田「そんなの信じられると思う?」
『僕が何をどう言った所で、全て疑うし信じないに決まってますよね知ってます知ってます〜。』
そう言いながら手をひらひらとさせれば、二人はまた訝しげな目で見てくる。
…そんな目で、見るなよ、
土方「ったく…引く気はねぇか…仕方ねぇ、そのままでいいから行くぞ。」
『鬼の副長って聞いてたけど思ったより優しいみたいでホッとしました桜宮です。』
土方「今すぐ斬られてえのか。」
『あっれおっかしーなー、僕今褒めたはずなのにな??』
褒めるのも許されないってか、最早人権問題だよこの野郎。
そんなことを思いながらも、とりあえず刀は守れたからいっかなーなんて思う。
とりあえず今暇なのか知らないけど欠伸してる自称神は何かな斬ってやりたいのは彼奴だな??
神羅〈突然俺かと思ったら怖いこと言うのやめてよ!?〉
言ってないし考えてるだけだし。
神羅〈俺にしか聞こえないようにやるところが怖いよね策士かな!?〉
頭良くはないけど決して悪くもないから。
神羅〈もう怖いこの子!!〉