その少女は夢を見る


土方「…何にやにやしてやがんだ。」



僕の頬はとても緩んでいる…それに自覚はある。



人を馬鹿にするのはかなり好きだ、揶揄うのも弄るのも…恥ずかしそうにしている人の顔が、大好物だから。



『…豊玉俳句集。』



土方「…!?!?」



驚いたように目を見開く土方様からは、さっきまでの威圧なんて最早感じない。



『内容も言えますよ?僕。授業で習ったのだけじゃなく、興味本位で色々調べましたので…?』



土方「…待て、」



『梅の花 一輪咲いても うm』



土方「あーっ分かった!!分かった信じるから!!辞めろ!!」



あー、せめてこれだけは言いたかったなぁ…。



まだまだ他にも面白い俳句はあるっていうのに…。



そう思いながらにやにやしていると、沖田様は耐えられなくなったのか笑い始める。



土方「総司、てめぇ…!!」



顔を真っ赤にしながら拳を握り締める土方様が面白くて仕方がない。



『くっ…ははっ』



土方「桜宮ァ!!」



『無理無理無理無理!!今睨まれても怖くないし笑えるから!!』



沖田「君さいっこう!!言うね中々!!」



神羅〈顔真っ赤とか無理ぃ…〉



もう三人でお腹を抱えながら大爆笑だ。



土方「総司ィ!!桜宮ァ!!てめぇら覚悟は出来てるな!!」



『僕はただ信じてもらおーとしただけなんですけどー?』



沖田「土方さん、証拠提供にムキになり過ぎじゃないですかー?」



土方「てめぇらああああ!!」



やばいこれあれだ、沖田様と一緒に「土方様弄りましょう同盟」組んだらかなり楽しくなるタイプだ。



そう思いながらけらけらと笑い転げる。



あー、こんなに笑ったのっていつぶりだろー、つっらいw



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