その少女は夢を見る
近藤「さて…ならば、誰かの小姓として働いて貰うのが妥当だが…。」
土方「待てよ近藤さん、こいつは刀を持ってるぜ。」
『あ、そう言えば。』
そう言いながら自分の持つ刀を見る。
そもそもこれが何かとか僕知らないんだよなぁ。
神羅〈それは天逆毎丸。〉
そう、また僕の心を読んだのか、自称神が話し出す。
…天逆毎丸(あまのざこまる)…?
神羅〈気性の荒い日本の女神様だよ。あまりに気性が荒すぎて、他の神様からお咎めを食らった時、その身から出て来た物で作られた刀。〉
…天逆毎、聞いたことがあるような気がする。
天狗とか天邪鬼の生みの親で、スサノオの吐いた息か何かから誕生した女神様のはず…。
土方「何黙ってんだ。」
『あ、えっと、』
神羅〈因みにー、これは普通の人間にはあまりの重力で持てないんだー。〉
『そういうの先言えクソ神っ…』
沖田「誰と話してるの?」
ほーらまた不審がられたー…
『…これは、僕にしか使えない刀です。とは言え刀自体は持てないんですけどー…あはは…』
思い出した、天逆毎…最強妖怪で調べた時、一番上に出てきた三人の妖怪の一人だ。
そんな凄い存在から出来た刀を僕が持っている…!?
近藤「まあ、とにかく小姓が一番良いだろうな。」
この人が分かってくれる人で本当に良かった(真顔)
隊士とか言われたら死んでたわ、早めに死んでたわ。