一途な執事と甘いティータイム



「そんなありえないよ。まずこんな地味女を好きになるわけないし」



大河が私をどう思っていようと、こちらから願い下げだ。



「菓乃ってばいつも自分のこと地味って言うけど、髪下ろしてメガネ取ったら絶対可愛いと思うんだよねー。ほら、取ってみない?」



「だ、だめっ!!…は、恥ずかしいからっ!」



「んもー」



危なかった。



間一髪、私の方に伸ばされた美菜子の手を掴めたからメガネを取られずに済んだけど……




私がお嬢様だということは本当にバレたくない。



美菜子は「絶対可愛いのになぁ」なんてちょっと残念そうに呟きながら、ミシンの続きを始めた。



美菜子はすごくいい子だ。



今まで出会った人とは比べ物にならないくらいに。



美菜子になら本当のことを言ってもいいと思う。



でも、怖くて打ち明けられずにいる。



ごめんね、美菜子。



いつか勇気が出たらその時は。



罪悪感を抱きながら、私も衣装作りの続きを始めた。


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