一途な執事と甘いティータイム
教室に着いてもその空気感は変わらなかった。
私の姿を確認するなりクラスメイトたちはざわつき始める。
そこには美菜子の姿もあった。
「おはよう」
私は美菜子に声をかけた。
昨日のこともあって声をかけてもいいのかどうかすごく迷った。
でも無視をしてしまうのはなんか嫌で……
「……おはよ」
美菜子は挨拶を返してくれたけれど、気まずそうにしてすぐに向こうへ行ってしまった。
やっぱり嫌われてしまったかもしれない。
もしかしたら今日もいつも通りと多少持っていた希望は儚く散ってしまった。
バカだなぁ、私。
静かにため息をついて自分の席についた。