一途な執事と甘いティータイム
少し有嶋から離れて美菜子に電話をかける。
後夜祭前だし、グラウンドは結構騒がしそうだし、気がつくかな?
そんな心配は意味もなく、美菜子はすぐに電話に出た。
きっとワンコールも鳴っていない。
『菓乃!?大丈夫!?』
電話越しに伝わる震えた美菜子の声。
それだけでもすごく心配してくれてたのがわかる。
「心配かけてごめんね?私は大丈夫。美菜子が有嶋を呼んでくれたおかげだよ、ありがとう」
『それならよかった……あの後菓乃全然戻ってこないし、私ちょっとからかいすぎたかなって。
でもそれにしては戻ってくるのに時間がかかってたから……』
それで迷わず有嶋のところに行ってくれたんだね。
こんな優しい友達に会えてよかったよ。
「美菜子のせいなんかじゃないよ!私の不注意で……本当にありがとう」
『いいんだよ、だって私たち友達でしょ?』
「えへへ、嬉しいっ」
本当の友達ってこんなにあったかいんだなって、再認識する。