明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
慌てふためき腕で隠したが、その腕もあっという間につかまり、畳に押し付けられる。
警察官としてたゆまぬ努力をしてきたであろう彼の体は鍛えられていて、私の力では敵うはずもなく、ただ見上げることしかできなくなった。
「誰に……抱かれたんだ」
怒りが爆発しそうなのかと思いきや、切なげに声を震わせる信吾さんに驚く。
「今日からお前は俺のものだ。一生俺が支配してやる」
眉根を寄せ振り絞るように言った彼は、私の首筋に唇を押し付けた。
そして、襟元が大きくはだけて露出した鎖骨へと舌を滑らせていく。
「黒木さん、やめてください」
「お前は俺の所有物なんだ。反論は許さない」
冷酷な言葉を口にしているのに、声色には悲しみがまとわりついていて胸が痛い。
あんなに優しかった信吾さんに凍るような発言をさせているのは、父の非道な行為のせいだ。