明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
もうやめて。
こんな……愛されているかのような抱き方をされたら、想いがあふれそうになる。
とことん憎んで乱暴に犯せばいいのに、どうして?
信吾さんはそれからしばらく私を腕の中に閉じ込めたまま動かなかった。
私は、彼の激しくなった拍動に驚きつつ、感じてはいけないつかの間の幸福に浸っていた。
もう一度愛されたい。
彼と一緒に生きていけたら……。
そんな想いが強くなるのを必死に抑えながら。
しばらくして起き上がった彼は、散らばった浴衣を手繰り寄せて無言で私に渡す。
私はそれを素早く身に纏い、背中を向けたままの信吾さんに頭を下げてから、直正の眠る部屋に向かった。
直正の隣の布団に潜り込んだものの、隅々まで愛された体が熱くて眠ることができない。
初めてのときよりずっと激しかったが、どこまでも優しく、果てるその瞬間までいたわってもらえた気がしている。