明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
「お前はもっと食って、俺を悦ばせる体になれ。そのためにここに置いているのだからな」
「あっ……」
すごい勢いで腕を引かれ、すでに敷いてあった褥に押し倒された。
見下ろしてくる彼は、艶やかな視線で私を縛り、唇をゆっくり指でなぞる。
「お前にできるのは、俺に体を差し出すことだけだ」
ひどく冷酷な言葉を吐いているというのに、彼の瞳の奥が揺れている。
それを見ていると、なぜか胸に熱いものがこみ上げてきて、鼻の奥がツーンとする。
どこかで見たことがある表情のように感じていたが、初めて体を重ねたとき『愛してる』と囁いた顔と同じだ。
「それで気がお済みになるのなら……」
そんなふうに言ったけれど、本当は違う。
もう彼を愛することは許されないのに、愛したい。そして抱かれたい。
そんな感情に支配され、抑制が利かない。
それからすぐに重なった唇は、やはりとびきり熱かった。
私は口づけに夢中になり、彼の背に手を回して激しい行為に身を任せた。