明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
その日は、牛鍋までいただいて帰宅した。
私と直正のための外出で、信吾さんは自分のものをなにひとつとして購入していない。
「ありがとうございました」
直正が眠ってから改めてお礼を口にすると、信吾さんは「礼は体ですればいい」と私を組み敷いた。
彼はここに泊るたび私を抱くが、口では過激なことを言いつつも、その行為は限りなく優しい。
私が悶える場所を見つけては執拗に攻め、気をやってしまうとなぜか彼のほうが満足そうな表情をしている。
そして、接吻が……たまらなく気持ちいい。
信吾さんは頬を上気させる私を艶やかな目で視姦したあと、ねっとりとした大人の口づけを落とす。
この瞬間がたまらず、体の奥のほうがたちまち熱くなるのだ。
感情が高ぶるたびに落とされる唇からは、彼の温かな気持ちが伝わってくる気さえする。
「そんなに締め付けるな。それほどいいのか?」
そう問われても『気持ちいい』とは口にできない。私は罰を受けているのだから。