明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
疲れた直正は、私の膝に頭をのせて眠ってしまった。
私はそんな彼の頭を撫でながら、これからの親子三人の楽しい生活に思いを馳せた。
母に直正の存在を打ち明けて結婚の意向を伝えてから、信吾さんとの関係はより深くなっていった。
庭先の花のつぼみが膨らんでくる暖かな季節がやってきた頃には、彼はもう完全にここを住居としていて、実家には話し合いのときにしか赴かない。
直正と一緒に笑顔で食卓を囲み、そして夜は情熱的に私を抱いた。
「なかなか説得できなくてごめんな。縁談だけは相手をお待たせしても受ける気はないからと断りを入れてもらった」
激しい情事のあと、私を腕の中に閉じ込める彼が謝罪するので首を横に振る。
縁談が断れたとは知らなかった。
一歩前進している。
しかも、悪いのは彼ではないし、黒木のご両親でもない。
「早くお前と一緒になりたい。直正に父だと明かしたい」