明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
「八重。もうひとり欲しいな」
「えっ?」


その瞬間、押し倒されて天井が視界に入る。
そういえば、以前にも同じことを言われた。


「お前はいらないか?」


私の顔の横に両手をつき見下ろしてくる信吾さんは、そこはかとなく色気漂う唇を動かす。


「ほ、欲しいです」


本音を漏らすとすぐに熱い唇が降ってくる。


「たっぷり愛してやる。今宵は覚悟しろ」


私は浴衣の裾を割って入ってきた彼の手の行方に鼓動を高鳴らせながら、幸せの口づけに酔いしれた――。



【完】
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