月夜に笑った悪魔


だいたい、忘れかけてたけどあの男は浮気男だ。
私が好きとか言いながら芽依を受け入れて……まだ、なんの説明もされてない。


私が浮気男なんて好きになるわけ──……。




「……っ」


完全に否定できない。



思い出すのは、暁のことばかり。


顔には似合わず甘いものが好きで、美味しそうに食べて。
辛い夜は一緒に寝てくれて、私のことを1番に見つけて助けてくれた。




私は、今日暁に見つけてもらう前に思ったことがある。


“嫁にするって言ったんだったらちゃんと面倒見てよ”

“芽依のほうが大切でも、私のこともちゃんと見ててよ”



……いつの間にか、私は芽依に嫉妬していたのかもしれない。
私は、暁に1番に大切にされたいと思っているんだ。



……もう否定できない。











私は、暁のことが好き。
< 270 / 615 >

この作品をシェア

pagetop