月夜に笑った悪魔
私は、霊は信じたくないタイプ。
信じない、じゃなくて信じたくないタイプだ。
霊は科学的に証明できないけど、怖いから……実際にいないと信じたい。
また、強く感じた風。
髪が風で揺れて、すぐに窓へと目を向ければ開けっ放しだった。
テレビを消して、窓を閉めると。
また、降り出した雨。
強く降ってきて、雨音が聞こえてくる。
窓閉めてよかった。
っていうか、今日は本当に天気が安定しないな。
またすぐやむのかな……。
外を見ていれば思い出すのは、さっきの心霊映像。
な、なにかしよう!
でもテレビはもういいや。
また電源つけたら心霊映像やってたら嫌だし……。
とりあえずリモコンを手に取って元の場所へと戻すと、目に入ったのは……近くにおいてあった手帳。
それには黒色の革製のカバーがついていて、高級感溢れていた。
けれど、気になったのはそこじゃない。
その手帳から飛び出して見えていた、ピンクと白の刺繍糸で作られたもの。
そっと引っ張って出してみると、それは……ミサンガだった。